プロンプトエンジニアリング
Claudeに考えさせる(思考連鎖プロンプティング)でパフォーマンスを向上
研究、分析、問題解決などの複雑なタスクに直面した際、Claudeに考える余地を与えることで、そのパフォーマンスを劇的に向上させることができます。思考連鎖(CoT)プロンプティングとして知られるこの手法は、Claudeに問題を段階的に分解することを促し、より正確で微妙な出力につながります。
CoTを実装する前に
なぜClaudeに考えさせるのか?
- 正確性: 問題を段階的に解決することで、特に数学、論理、分析、または一般的に複雑なタスクにおけるエラーを減らすことができます。
- 一貫性: 構造化された思考は、より一貫性のある、よく組織化された応答につながります。
- デバッグ: Claudeの思考プロセスを見ることで、プロンプトが不明確な場所を特定するのに役立ちます。
なぜClaudeに考えさせないのか?
- 出力の長さが増えると、レイテンシーに影響を与える可能性があります。
- すべてのタスクが深い思考を必要とするわけではありません。パフォーマンスとレイテンシーの適切なバランスを確保するために、CoTを賢明に使用してください。
複雑な数学、多段階の分析、複雑な文書の作成、多くの要因を考慮した意思決定など、人間が考える必要のあるタスクにCoTを使用してください。
思考のためのプロンプトの方法
以下の思考連鎖の手法は、最も複雑でないものから最も複雑なものへと順番に並んでいます。複雑でない方法はコンテキストウィンドウのスペースを少なくて済みますが、一般的にはそれほど強力ではありません。
CoTのヒント:常にClaudeに思考を出力させてください。思考プロセスを出力しないと、思考は起こりません!
- 基本的なプロンプト:プロンプトに「段階的に考えてください」を含めます。
- どのように考えるかについての指針がない(特にタスクがアプリ、ユースケース、または組織に非常に特化している場合は理想的ではない)
- ガイド付きプロンプト:Claudeが思考プロセスで従うべき具体的な手順を概説します。
- 回答と思考を分離して取り出しやすくするための構造化がない。
- 構造化プロンプト:
<thinking>
や<answer>
などのXMLタグを使用して、推論と最終的な回答を分離します。